タロットの解釈にあたり

タロットカードの解釈の仕方には、これが正解、という絶対なものはありません。占う人それぞれが、個人的なツールとして使いこなせれば、その状況がベストなのです。

では、何故、さまざまな解釈本があり、多くの人がカードの意味をどう読むのかに頭を悩ませているのでしょう。それは、カードの持つ意味が深淵であるから、と、よく言われています。その通り。

ですが、本当に深淵なのは、人間です。人間であり社会の奥深さなのです。占いは狭い小部屋で秘密めいて行われるイメージです。実際そんな感じで行われています。ですが、占いというものは実はとてもソーシャルなものなのです。

人間がいるから占いがある。そして人間が社会を発展させ、進化していくことが必定であるならば、占いもまた進化していくことが必須です。

古代から綿々と受け継がれてきた叡智というと、この世の絶対的なもののように受け止めてしまいがちです。

歴史、敬意、憧れ、様々な要素が内包されているタロットカードについて、私たちは、まずは受け身の姿勢で学ぶことでしょう。

ひと通り学んだら、次の段階として、現代社会に照らし合わせて自らカスタマイズしていく積極性を発揮していく姿勢も必要かもしれません。

ライダー版タロットカードの素晴らしいところは、時代が変わり社会が変化してもその絵柄からイマジネーションをひろげることで、今ここに生きる人間を占うのに最適なツールであり続ける、その奥深さです。

足りないということもなければ、多すぎることもない。78枚のカードの中に、完璧に世界を内包している、まさに古典と言える構成になっています。

私たちがタロットカードの解釈本を一生懸命読んだり、実際にカードを展開したりする行為は、世界と交信する行為であり、世界を手に入れようとしていることに他なりません。

それは、そんなに簡単なことではありません。世界は、簡単には手に入らないでしょう。

タロットの大アルカナの最後が「世界」であるように、私たちは、最終的に「世界」を目指してカードに向き合います。何のために?未来を占うために。